16世紀の強固な城壁に囲まれた「中世の街ルッカ」へ
ルッカ(プッチーニの出身地の古き美しい城壁の町)
名音楽家として知られるプッチーニの出身地であるルッカの街は、中世の名残を残す町
フィレンツェから、国鉄線のローカル電車に揺られること約1時間15分で、この中世の美しい街Lucca ルッカに到着です!斜塔で有名なピサの街の手前という、最高の立地条件にもかかわらず、あまり観光客の姿はピサほど見えません。(特に日本人観光客には知られていない穴場タウンです。)
そのおかげで、今現在でも、イタリア人の地元の人が在住し続けている、本当のイタリアの街の姿が垣間見る事ができる素敵な場所でもあります!
しかも、ルッカの電車の駅から降りてすぐ目の前に旧市街を囲む城壁が見えてくるので、移動も楽ちんです!
行程詳細(順序はホテルや、スタートの位置関係で前後する事がございます)
ルッカの国鉄中央駅を降りたらすぐ目の前に、この城壁の様子が表れます。ルッカの街は、1500年代に、フィレンツェのメディチ家の大砲攻撃に備えて、この分厚い強固な城壁を建設しました。(実際にメディチ家には、攻撃される事はなかったそうですが)
ですから、この城壁は、通常のイタリアの街に残る中世の城壁と違って、ものすごく頑丈にできていて、熱い所だと10-15メートルもあり、今現在は、この城壁の上の遊歩道を歩き、その美しいパノラマを堪能することができるのです!まずは、この城壁に近ずいてみましょう!
ルッカの街は典型的なイタリアの中世の街ですので、旧市街には所狭しに古い宮殿、教会、建物が建っているので、緑がありません。(当たり前ですが)
唯一、現在ルッカ旧市街に住む住民が、緑を楽しみながら、寛げる憩いの場所が、この城壁の上に整備された遊歩道なのです。城壁は全長約4,2キロ程あるので、毎年、この上でルッカマラソンというのが行われる事でも知られています。(この城壁を10周すれば、42,195キロになるのです!)
ここからは、ルッカの旧市街を少し上から見渡せますし、ルッカの周囲の美しい山並みも見渡すことができるのです。
特に、坂道が少ないので、サイクリングするととっても気持ちが良いですよ。
ルッカの中心街で、良く絵葉書や写真集に登場するのが、アンフィテアートロ広場です。この写真は航空写真なので、実際に街の中から見るとは違った視点で見る事ができます。
何故こんなまるい形をしているのかと言うと、元もとここは古代ローマ帝国時代にアンフィテアトロとして使用されていた場所。)
ローマのコロッセオと同じ目的で、中では、獣と人の戦いや、人同士の決闘等が行われていた、市民の娯楽施設の一つでした。
その円形劇場の形を上手く利用して、丸い広場に整備された場所なのです。
この街独特の建築様式「ルッカロマネスク様式」で建てられた、11世紀の古い教会は、ルッカの中心に存在します。
特に美しいのはこの正面装飾であるファザード=大理石の装飾と飾り円柱は、カラフルで幾何学模様をあらわし、独特の雰囲気を持っています。
教会の一番てっぺんには、ブロンズの大きな羽を持つ大天使ミカエルが、槍をもって、悪魔のシンボル「ドラゴン」を倒している姿は、今でも街の人々の信仰心を見守っています。
かの有名なオペラ「マダムバタフライ」(蝶々夫人)や「turandot」(トゥーランドット)を作曲したジャコモ プッチーニは、このルッカの町出身という事で知られています。
1858年にこの写真の建物(背景の煉瓦造りの建物)で産声を上げたプッチーニ。今でもこの生家は、プッチーニ博物館として公開されて(長年の修復作業の後、最近一般公開されました!)います。
彼の生涯を知るいいチャンスですので、是非覗いてみてください!
観光スポット6:巡礼者のメッカであるルッカのドゥオーモには「volto santo」=聖なるお顔があります。
ルッカの旧市街の端の方に存在する、ルッカのドゥオーモ「san martino」聖マルティーノ教会は、やはりルッカを代表する教会です。
その内部の美しいフレスコ画、彫刻、絵画の中で最も巡礼者の目的とされているのがこの写真の「volto santo」=聖なるお顔という木彫りのキリスト十字架像なのです。
この彫刻には様々なエピソードがあり、数多くの奇跡を起こした事でも知られていて、中世の頃からこのルッカの街を通る巡礼者のお参りの中心となっています。
ルッカ観光公認ガイド藤川由紀子さんお勧め「ルッカの町」
城壁ですっぽり囲まれたままの町ルッカ
紀元前180年古代ローマ人によって建設された町ルッカは、はじめにあったローマ時代の城壁の後、12世紀には中世の城壁が建設され、さらに1513年から約150年の歳月を掛けて今もそのまま残る全長約4.2キロの城壁が建設されました。
現在、城壁の上はお散歩やサイクリングにぴったりの遊歩道に整備されています。
街中にもレンタルサイクルのお店がありますから、ご旅行者でも手軽にサイクリングが楽しめます!
この城壁の中に“100を数える教会の町”といわれるように、本当にたくさんの教会があります。
特に、ピサ・ルッカロマネスク様式で建てられたサン・ミケーレ教会、サン・マルティーノ大聖堂は、すばらしいものです。
そして、この町の真ん中で生れたのが、マダムバタフライ等のオペラで知られる音楽家のプッチーニです。
現在、生家は博物館になっています。
それから、ルッカは現在のトスカーナ州のほとんどがフィレンツェのメディチ家の下、トスカーナ大公国であった中、長い間独立した共和国であった歴史を持ちます。 つまりフィレンツェとは別の国だったわけで、美味しい物の多いイタリア、所変われば品変わるで、独自の美味しいお料理があります。
まずは、ミネストラ・ルッケーゼ(もしくは、ミネストラ・ディ・ファジョーリ、ミネストラ・ディ・ファッロ)は、スペルト小麦の入った豆スープです。 豆をこしたスープの中にプリッとした食感のスペルト小麦が入った独特のもの。でも日本人の口になぜか懐かしいように感じます。この上にルッカ産のオリーブオイルをたっぷりかけていただきます。イタリア数多いオリーブオイル産地の中でもルッカ産のものは特にデリケートでいて味に深みのある美味しいものです。
それから、「トルデッリ」は、イタリア語の「トルテッリ」がルッカ訛りになったものですが、よそと違うのは、中の詰め物もお肉いっぱい(たくさん詰めるために餃子型です)、ソースにもお肉いっぱいのお肉好き、特にミートソース好きな方にはこたえられない味とボリューム感です!
お肉も色々あるのですが・・・・ここは一番ウサギ肉料理をお薦めします。
日本では馴染みがありませんが、今でも少し郊外に行くと鶏の横で食用ウサギを飼っています。
うちの娘の離乳食は主人の実家で飼っていた食用ウサギでスープをとっていました。
白身の肉ですが、鶏肉よりずっと味わいのあるヘルシーで美味しいお肉です。
さて、合わせていただくワインは・・・もちろんモンテカルロ・ビアンコです! ルッカの郊外にあるカルロ山(モンテカルロ)は山というより丘くらいの高さなのですが、この一帯で生産される白ワイン、モンテカルロ・ビアンコは、生産量はキャンティなどに比べると少ないですが知る人ぞ知るというか、ルッカの人ならみんな知ってる美味しいワインです。 白ワインですが、割としっかりしたボディがあり、ウサギ肉料理にはバッチリですよ。
ルッカで、ちょっと他と違ったトスカーナとお食事をお楽しみ下さいませ!!
フィレンツェからルッカへの日帰り行程例
9:30 ご宿泊ホテルへお迎え
10:08 フィレンツェ、サンタ・マリア・ノベッラ駅前よりLAZZIバスにて出発
11;23 ルッカ、ベルディ広場着
サン・パオリーノ教会、プッチーニの生家前にて記念撮影、サン・ミケーレ教会、
フィッルンゴ通り(ショッピングのメインストリート)を通って、円形劇場後広場へ、
サン・フレディアーノ教会
13;00 ご昼食(ルッカ名物、スペルト小麦の入った豆スープ、ミートソースの“トルデッリ”等)
14:30 サン・マルティーノ大聖堂、お土産のお買い物
15:45 ルッカ、ベルディ広場よりLAZZIバスにて出発
17:05 フィレンツェ、サンタ・マリア・ノベッラ駅前着
17;30頃 ご宿泊ホテル着
お客様の声
藤川様
その節は、ありがとうございました。
今回は、藤川さんにFirennze やLuccaのことを教えていただいたので、 いつもとは違った旅が楽しめました。
特にLuccaでは、見所やいいお店を色々教えていただいてとても助かりました。
二人で行っても意味もわからず見過ごしてしまうことが多かったと思います。
S.Paolino教会や Baluardoの説明を聞けたので、お別れした後Luccaの城壁をレンタサイクルで回った時も感慨深いものがありました。
イタリアは、素敵な街がたくさんありますが、Luccaも間違いなく印象的な街となりました。
アグリツーリズモもよかったんだけど、山の中でのんびりとというのは、どうも日本人には退屈なようで3泊のするつもりでしたが、1泊キャンセルしてFirennzeで最後買い物を楽しんで帰りました。 藤川さんが教えてくれたOTTINOのバッグやMANNINAのブーツもゲットして帰りました。
なかなかよいね~!!とても気に入ってます。
KIKOでもグロスとか買ったけど、安いのになかなかよかった。
へたにCHANELとか買うより気が利いてました。
本当に色々ありがとうございました。
Graze mille!
今週末からまたお忙しくなりますね。お身体に気をつけてお仕事頑張って下さいね。
大阪府 河村様
Ranking 1位
やっぱり美術鑑賞コース
Ranking 2位
ほっと一息トスカーナ州
Ranking 3位