シニョーリア広場の美しい彫刻と名所をご紹介!
政治の中心の建物ヴェッキオ宮殿とシニョーリア広場の魅力に迫ります!
政治の中心の建物であるヴェッキオ宮殿は、建てられた13世紀後半から、常にフィレンツェの政治の光と影そして紆余曲折を見てきた歴史をもつ、重要な建造物。なにせ、今でも市庁舎として使われていて、平日では市長さんがお仕事をしているために、デモ行進や、市長への訴え等の市民団体が詰めかけている激しい姿や、逆に市役所結婚等のほほえましい姿も時々見る事ができる、今でも政治の中心の建物です。かのダヴィデ像のレプリカを始め、噴水や騎馬像で囲まれる屋外美術館と言われる、フィレンツェの中心の広場。美しさだけではなく、フィレンツェの政治の中心だった、ヴェッキオ宮殿の前に広がるこのシニョーリア広場は、フィレンツェの歴史の光と影を私達に伝えてくれる重要なポイントです。
ヴェッキオ宮殿
13世紀に建てられたフィレンツェの政治の中心の建物
1299年にドゥーモの最初の建築家となったalnolfo di cambioアルノルフォ ディ カンビオによって設計されたこの街の政治の中心の建物です。15世紀には、あのルネッサンスの巨匠達レオナルドとミケランジェロが、大広間「五百人広場」の左右の壁画を描くことになったという歴史が残っている事で有名。(残念ながら、二人とも未完成で終わってしまったのですが)16世紀には、メディチ家のコジモ一世が美しく改装して移り住んだ住居となります。今でも、中は,市庁舎として使われているために、今でも、半分は市庁舎(戸籍抄本を取りに来たり、市役所結婚が行われる所)半分は市立博物館として見学する事が可能です。
入場料:10ユーロ
開館時間 10月から3月まで:9時ー19時 (木曜日に限り14時まで)
開館時間 4月から9月まで:9時ー23時 (木曜日に限り14時まで)
Loggia dei Lanzi ロッジア ディ ランツィ
式典等が行われていた14世紀の建物は、今は屋外美術館!
1376年から1382年にベンチ・ディ・チョーネとフランチェスコ・タレンティが建設したものです。設計はヤーコポ・ディ・チョーネと推定されており、ゴンファロニエーレの就任式などの公的な式典を催したり、市民の集会を行う場所として建てられました。 回廊の陽気な雰囲気は、重々しいヴェッキオ宮殿と好対照をなしていて、屋根はあるが事実上、古代およびルネサンス美術の野外彫刻展示場です。 名称の「ランツィ」とは、コジモ1世治世下でこの建物をランツクネヒト(ドイツ人傭兵)が使ったことに由来する(ランツクネヒトが訛ってランツィになった)。すぐ後ろにウフィツィ美術館ができた後、ベルナルド・ブオンタレンティがこの建物の屋根を改造してテラスにし、メディチ家の人たちがシニョリーア広場で行われる式典などを観覧する場所としました。
チェッリーニ作 ペルセウス像
金細工職人チェッリーニが命がけで作ったブロンズ彫刻perseus
左端の区画には、ベンヴェヌート・チェッリーニ作の銅像「ペルセウス」がある[4]。右手に剣を持ち、左手でメドゥーサの首を意気揚々と掲げたギリシア神話の英雄を描いている。均整の取れた筋肉質の体型で、右足に体重をかけて立っている。ペルセウスの表情は沈んでいて、感情を抑制している。メデューサの首からは血が滴り落ちている。派手に装飾された大理石の台座もチェッリーニの作で、四面にユーピテル、メルクリウス、ミネルウァ、ダナエーのブロンズ製小像が配されている。台座に施されたレリーフはペルセウスによるアンドロメダー救出を描いており、バルジェロ美術館にあるものの複製である。 ベンヴェヌート・チェッリーニは1545年から1554年までをこのブロンズ像制作にかけた。蝋で作ったデザインはコジモ1世が直ちに是認した。チェッリーニの自伝によると、彼はこの制作で数々の困難に突き当たり、ほとんど死ぬような目にあった。ブロンズ像の鋳造は数回失敗している。最後に試みたとき、青銅を溶かす炉が加熱しすぎて鋳型に青銅が流れ出なくなった。チェッリーニは自宅の家具を薪とし、200枚のピューター製の皿を炉に供給し、さらに壷や鍋も炉に入れた。こうしてやっと青銅が流れるようになった。ブロンズが冷えると、像は右足の指3本を除いて奇跡的に完成していた。その足指は後から追加したという。
ミケランジェロ作ダヴィデ像(レプリカ)
フィレンツェの共和制のシンボルでもあるダヴィデ像
ダビデ(David)像は、ミケランジェロが1501年から制作を開始し、1504年9月8日に公開した彫刻作品である。ピエタと並ぶミケランジェロの代表作であるばかりでなく、ルネサンス期を通じて最も卓越した作品の一つである。力強さと若き人間の美しさの象徴ともみなされる作品であり、芸術の歴史における最も有名な作品のひとつと言える。大理石で身の丈5.17メートルにかたどられたこの像は、旧約聖書の登場人物ダビデが巨人ゴリアテとの戦いに臨み、岩石を投げつけようと狙いを定めている場面を表現している。元来はフィレンツェ市庁舎の置かれたヴェッキオ宮殿の前に飾られていたことなどもあり、のちに都市国家フィレンツェ共和国が周囲を取り囲む強大な対抗勢力に脅かされるようになったときには、巨人に立ち向かうこの像こそフィレンツェを象徴するものだという解釈がなされるようになった
ジャンボローニャ作 コジモ一世の騎馬像
メディチ家の当主コジモ一世はウッフィツィ美術館の建物を建てさせた人物
メディチ家のお抱え芸術家ジャンボローニャが作ったこの騎馬像は、メディチ家の当主コジモ一世の記念碑として作られる。このコジモ一世は、ウッフィツィ美術館を建てたり、ヴェッキオ宮殿を改装したり、また、かの有名なヴァザーリの回廊を作らせた人物。
アンマンナーティ作 ネプチューンの噴水 Biancone
ギリシャ神話に登場する海を支配する王様ネプチューン
この噴水は1563年にアンマンナーティというメディチ家のお抱え芸術家が、コジモ一世をモデルとして作ったもの。そのために、隣にある騎馬像に乗るコジモ一世とはとても顔がよく似ているのはそのためである。ギリシャ神話に登場する海を支配する王様ネプチューンが海馬に乗って凱旋している様子。これは、大航海時代、内陸部にあるフィレンツェの街も、コジモ一世のトスカーナ大公国建設により、海の街(ピサ、リヴォルノ)を開き、世界にも目を向けることになるというメッセージをあらわしている。
フィレンツェ観光ガイドサービス片庭みめがシニョーリア広場を動画でご紹介!
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