必見スポット、ウッフィツィ美術館の魅力に迫ります!

予約しないと、長蛇の列に並ぶ事になるほど人気のウッフィツィ美術館

ルネッサンス美術の宝庫と言われる必見のウッフィツィ美術館の見所をご紹介します。

美術館と建物の歴史

uffizi=事務所、オフィスだった1500年代の建物


1560年にメディチ家のコジモ一世によって建てられた事務所だったこの建物は、

アルノ川沿いに建つ”コの字”型をした面白い形の建物。

もともとは、大トスカーナ公国の為の行政局や司法オフィスのあった場所でした。

三階建ての建物になっていて、最上階が常時展示室(メインのルネッサンス絵画が並ぶ)で、

二階はデッサン、スタンプの展示室と、臨時展示室に使われています。

フィレンツェに来たら必見のこの美術館は要予約!!

予約なしだと、シーズンは2-3時間待ってやっと入れるという人気の美術館です。

展示品は約2800点もあるので一日では全ては見きれません。

ただ、時代ごとに展示室が分かれているので初めての方には大変分かり易い美術館。

入場料:13ユーロ+予約料4ユーロ(月曜日は休館日)2017年5月

 

ウッフィツィ美術館の主要な絵画について

Botticelli ボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」


ウッフィツィ美術館のメインと言っても過言ではない、この作品。

前に立つと本当にため息が出るほどの迫力です。

この大作は、1483年頃かそれ以前に、『春の寓意』同様、ロレンツォ・ディ・ピエルフランチェスコ(en:Lorenzo di Pierfrancesco de' Medici)の別荘カステッロ邸(Villa di Castello)を飾るために描かれたと考えられています。

古典的な女神ヴィーナスは、水より出現して貝殻のうえに立ち、

霊的情熱の象徴であるゼピュロス(西風)に乗って、岸へと吹き寄せられている。

季節の女神であるホーラたちの一人が、花で覆われた外套を女神へと差し出している瞬間が

描かれています。ヴィーナスのポーズは、当時発見された「恥じらいのヴィーナス(:en:Venus Pudica)」タイプの古代彫刻から得たもの。

 

Botticelli ボッティチェッリ 「春」


愛と美の女神ヴィーナスを中心に、左にヘルメス・三美神、右に春の女神プリマヴェーラ・花の女神フローラ・西風ゼフェロスを配する本作に描かれる主題は、≪ヴィーナスの王国≫と推測されているが、その解釈については諸説あり15世紀に描かれた絵画の中でもっとも難解とされる。

画面中央に配される着衣のヴィーナスは『世俗のヴィーナス』を表わしているとされている(『ビーナスの誕生』に描かれている裸体のヴィーナスは『天上のヴィーナス』を表すとされている。

また本作中に描かれる春の≪女神プリマヴェーラ≫≪花の女神フローラ≫≪西風ゼフェロス≫は、≪春の女神プリマヴェーラ≫を≪花の女神フローラ≫と、≪花の女神フローラ≫を≪クロリス(フローラの別名称)≫と解釈されることもある。

さらにアグライア(輝き)、エウフロシュネー(喜び)、タレイア(花の盛り)を意味する幾多の画家が描いてきた三美神の描写は、ルネサンス期の絵画作品の中でも特に優れており、

ラファエロの描いた三美神と共に、卓越した表現や図像展開からルネサンスを代表する三美神として広く認知されている。

Leonardo da vinci レオナルド ダ ヴィンチ 「受胎告知」


「受胎告知」は、1人前の画家すなわち「親方」として認められたばかりの

若きレオナルドが手がけた最初の単独作品であり、実質的なデビュー作といえます。

この作品にはその後のレオナルド作品に見られるあらゆる要素の、

いわば「雛形(ひながた)」が盛り込まれています。

人物の表情や身動きにはやや硬さが残り、ところどころにレオナルドの若さも見てとれます。

しかし繊細な頭髪や重厚な衣服の襞(ひだ)の表現、着衣の下に身体があることが

実感できるほどの立体描写などに極めて卓越した技量が発揮されています。

20歳そこそこの若さにもかかわらず、ルネサンスの画家としての素養を

すでに高い次元で身につけていたことをよく示しています。

Michelangelo ミケランジェロ 「聖家族」


フィレンツェ滞在時ドーニ家から依頼され制作され、ミケランジェロの板絵として

唯一確実な帰属が判明しているこの『聖家族と幼児洗礼者ヨハネ』、通称トンド・ドーニ。

主題は聖母マリアとキリストを中心に聖人を配する構図≪聖家族≫で、

本作は聖母マリアの夫聖ヨセフを描いているのが特徴。

システィーナ礼拝堂の天井画や最後の審判と同様、画家ミケランジェロの画業を研究する上で、

本作は最も重要な作品のひとつ。

我が子を見上げる聖母マリアの表情は愛情と崇敬の念に満ちているのと同時に、

母(または人)としての力強さが、彫刻家であるミケランジェロならではの人体表現によって

表現されている。本作では聖ヨセフと聖母マリアの姿は律法化の世界(旧約世界)を

表現しているとされているとされ、幼子イエスは新約の世界、

つまり恩恵の世界を表現しているとし、また背後に描かれる裸体の青年群像は

異教的な世界を表すとされている。

そして裸体の青年群像と聖家族の間に位置する洗礼者聖ヨハネは、

異教的世界とキリスト教世界の仲介を為す存在として描かれた。

Raffaello ラッファエッロ 「ひわの聖母」


ルネサンス期のイタリア人画家ラファエロ(Raphael)の傑作

『ひわの聖母(Madonna of the Goldfinch)』が10年間の修復を終え、一般公開されている。

 この絵画は、ラファエロが1506年、フィレンツェの商人の結婚祝いとして描いたもの。

1547年にこの商人宅ががけ崩れで崩壊し、この絵画もばらばらになった。  

その後修復され、1639年に売却された。

現在この絵画を所有しているウフィツィ美術館(Uffizi Gallery)に初めて展示されたのは、1704年。

  ウフィツィ美術館によれば、絵画は時間の経過とともにオリジナルの色彩が失われていたが、

10年がかりでエックス線などの最新技術を用いて修復したところ、

オリジナルの色を復活させることに成功したという。

フィレンツェ観光ガイド片庭みめがウフィッツィ美術館ご案内の動画!

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