年末年始のイタリア旅行をするときの 魅力と注意点 | フィレンツェプライベートガイド

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年末年始のイタリア旅行をするときの 魅力と注意点

公開日: : メールマガジン

12月メールマガジン

 

年末年始のイタリア旅行をするときの

魅力と注意点

冬のイタリアは,ハイシーズンの大混雑の観光地と違って,

とても静かな雰囲気で,

美しいモニュメントや

教会がライトアップされて,幻想的な雰囲気です。

でも魅力的な冬のイタリア旅行ですが,

お店の営業時間等が通常とは異なったり,

美術館のお休みも多くなったりするなど

注意ポイントがたくさんあるので,

旅の準備は必須です。

 

 

冬のイタリア旅行の際の気をつけることなどを

1つずつご紹介していきたいと思います。

 

 

 

1: 冬のイタリアは日没後の

ライトアップがオススメ!

 

 

 

イタリアは,旧市街にモニュメントや噴水

宮殿があり,日中だけでなく,

冬の時期は,ライトアップされるので,

幻想的な雰囲気に包まれます。

夏には多くの観光客が溢れ,

写真を撮る場所もない位の

必見スポットなども, 

ローシーズンと呼ばれる冬の時期は,

落ち着いた静寂の中で,

美しいライトアップされた

モニュメントをほぼ独り占めすることが

可能です。

 

 

 

フィレンツェでは

ドゥオーモ広場は

白い大理石が,浮かび上がってくるような

荘厳なライトアップ。

 

 

シニョーリア広場の

美しい彫刻は,夜のライトアップで

さらに神秘的に

浮かび上がり,

今にも動き出しそうな雰囲気です。

 

 

ヴェッキオ橋も

昼間見えるなんだか薄汚い橋が,

ライトアップされることで,

建設当時によみがえったような

新鮮さがあります。

 

 

ローマも

ナイトツアーと題し,

ライトアップされたトレビの泉や

バチカン市国

さらにコロッセオや

ナヴォーナ広場の四大河の噴水など,

昼間の喧騒に変わり,

静寂な夜の雰囲気の中に,

躍動感のある輝きを放った

モニュメントは,

まるでファンタジーの世界のようです。

 

 

日本ではクリスマスイブを過ぎてしまうと

すぐに次はお正月の飾りに変わってしまいますが,

イタリア(ヨーロッパ)では,

12月から1月第1週まで続きます。

 

 

アメリカのように派手な

豪華なイルミネーションとは違いますが,

イタリアのものは

歴史を感じる静けさの中の趣を感じます。

 

 

 

2:  イタリア発祥のクリスマスケーキ

「パネットーネ」Panettone

日本でもパン屋さんなので

最近よく見かけると言う「パネトーネ。」

北イタリアのミラノが発祥と言われ,

イタリア伝統のクリスマスケーキです。

 

 

とても素朴なケーキで,

日本のようなクリスマスケーキと違い,

飾り気は一切ありません。

 

 

ですのでケーキと言うよりも,

焼き菓子と言ったほうが

わかりやすいかもしれませんね。

 

 

ふわふわの甘い生地の中に,

ドライフルーツがぎっしりと入っていて,

必ずクリスマスの大昼食会では

どこの家庭でも(イタリア中の)

食される伝統となっています。

イタリアではスーパーにも

たくさんの種類のパネトーネがありますが,

伝統的にはPasticceria

パスティッチェリアと呼ばれる

行きつけのケーキ屋さんで

注文してクリスマスのランチ前に

引き取るのが、ベストだと言われます。

ですのでスーパーでは, 

5ユーロから10ユーロ位までの

安いものが買えますが,

上記のオーダーとなると,

スーパーの同じ大きさのものが

50ユーロと約10倍の値段になります。

 

 

 

3:   冬の「Saldi=セール」は

クリスマス直後から始まります。

日本と違い,イタリアでは

セールの時期のスタートというのが

州ごとによって決められているんです。

 

 

その時期は大体1月6日の

エピファニアの祝日前後に

スタートします。

 

 

ところが…

さすがイタリアと言う国は,

「隠れセール」というのが

もうすでに12月27日

(12月26日までが

クリスマスの祝日なので

その次の平日から

スタートが多いです。

何故かと言うと

お店も25日と26日は閉まっております)

お店自体は,外には「Saldi セール」と

書き出せないのですが,

店内に入ってきたお客様に,

店員が口で「赤いマークのついているのは30%オフです」など

説明してくれて、

大々的にはできないけれども,

すでに店内セールが

始まっている事になります。

 

 

ですので,地元イタリア人も,

クリスマスまでは定価で買っていたものが,

その後すぐにセールに入るので,

目当てのものがある人は

27日は行列をなしてショッピングに行きます。

フィレンツェの郊外にも

大変有名なアウトレットThe Mallがありますが,

27日はものすごいイタリア人で賑わい,

駐車場も見つからない位になります。

 

 

ただし,気をつけなければいけないのが,

イタリアではクリスマス前の定価の値段から,

セールの前になると

定価の値段を30%ぐらい上げて,

結局セールの時も

過去の値段と変わらない値段で

売ると言う悪質なお店もあります。

 

(私はFirenzeのベネトンで

その作業を店員さんが

やってるのを見てびっくりしました…)

 

 

それってすごい詐欺ですよね?

 

なので,できれば

セール前の値段をチェックして,

当日きちっとセールの値段が

適用されているのかを

チェックする必要があります。

 

 

でもなかなか日本から来られるお客様は,

日程が限られているので

そのチェックは難しいですよね。

 

 

 

4:  冬のイタリアは日本よりかなり寒い!

 

 

年末年始のイタリアの気温は,

日本に比べて実はかなり低いんです。

フィレンツェが日本の旭川と

同じ緯度という事を

ご存じでいらっしゃいましたでしょうか?

 

 

ただ地中海性気候なので,北海道のように

大雪が降ると言う事は,フィレンツェではありません。

 

 

しかし石畳の道や

石造りの宮殿や教会の中は,

ものすごく底冷えする寒さです。

 

 

雪は降らないのですが,

北風がとても冷たく,

東京に比べると,

かなり分厚いダウンと

帽子と手袋が必要です。

 

 

またイタリアにはホッカイロと言うのは

売っていないので,

日本から観光日程に

必要な方は持ってくることをお勧めします。

 

 

またイタリアの夏と比べると

冬は降水量が多くなります。

ですので折りたたみの傘は必需品です。

 

 

 

 

5:  クリスマスと元旦はお店も

美術館も教会も全てお休み!

 

 

日本と違い365日お店や施設が

営業していないイタリアは,

特にこの年末年始は全てがお休みとなる日があります。

 

 

特に12月25日, 26日, 1月1日は

レストラン,美術館,教会などが

全てお休みになります。

 

 

この時期にいらっしゃる方は,

フィレンツェやRomaなど

観光の街から離れ,

少し郊外の小さな街などを

散策する観光等を

組み込まれたほうがベターです。

 

 

でも20年前と比べると,

かなり観光地もお店やレストランは

開けるようになってきた傾向があります。

(昔はそれこそ中華料理のレストランぐらいしか

空いてなかったのです!)

 

 

また年末年始にかけて,

公共機関である

電車,バス,地下鉄もかなり少なくなります。

特に上記の祝日の日は,

街によっては全く公共機関が

なくなるところもありますので,

事前にチェックすることが必要です。

 

 

 

6:   大晦日のレストランは要予約!

 

 

イタリアの大晦日は聖シルヴェストロの夕べと言われて、

ほとんどのイタリア人が

友人とレストランに食事に行くのが伝統です。

 

 

ほとんどのレストランは年越しの特別メニューや

コンサートやダンスホール等のイベントを

早くから要予約で受け付けています。

 

 

本物のイタリア人の年越しの夕食を

経験したい方はぜひと言いたいところなのですが,

9時半ぐらいから始まる夕食は

夜12時前にやっと終わり,

それからドンチャン騒ぎになるので,

早飯の日本人の方にはちょっときついかもしれません。

 

またものすごい量が出てくる夕食会なので,

おそらく日本人の方は前菜でもうギブアップだと思われます。

 

 

イタリアの観光都市では,観光客用のレストランで,

早めにあらかるとで夕食をとり,

大晦日はホテルに早めに帰ると言う方が多いのですが,

イタリアは南に行けば行くほど

大晦日は花火や爆竹が朝まで続き,

なかなか寝れなかったと言うお客様もいらっしゃいます。

 

 

 

これがイタリアの大晦日なので,

郷に入れば郷に従えで,

大晦日は朝までイタリア人と一緒に

ドンチャン騒ぎしてもいいかもしれませんね?

 

 

 

それでは皆様もどうぞ良いクリスマスと

お正月をお迎え下さいませ。

 

 

今年1年間私の誤字脱字の激しいメールマガジンを

ご愛読いただき,心より感謝申し上げます。

 

また来年も皆様にイタリアの生情報などを

送らせていただきますので

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

皆様にとって2020年も

素晴らしい年になりますように

イタリアからお祈りしております。

 

 

 

Buon natale e felice anno 2020

 

 

 

<<<<<<編集後記>>>>>>>>

 

 

 

トスカーナ地方は12月ですが,

まだ,きのこ狩りができます。

先日,狩りを趣味とする主人と

森にそのキノコを探しに行きました。

この時期のキノコ

Finferliフィンフェルリ

(日本名はあんず茸)と言われます。

 

 

主人は自然が大好きで,

キノコの生える場所なども

体で覚えているので,

いつもの場所まで連れて行ってくれました。

 

ところがなかなかそのキノコが見つからないのです。

主人は「この大雨のせいで,

きのこも少なくなってきたなぁと」残念がっていました。

 

 

その時に,ちょうど狩りの獲物であるツグミが飛んできたので,

それを仕留めたところ,森の中に落ちて

しまいました。

それを探しに籔の中まで2人で入っていかざるおえず、

とげに刺されながら,道なく道を探していくと…

 

私たちの目の前にオレンジ色のカーペットが広がったんです。

 

それはまさに幻想の世界のように,全てがFinferli =

あんず茸キノコでした!!!

 

 

まだだれも踏み込んでいない道なき道の奥には,

大量のキノコが生えていて,

2人で1時間位でかなりの量を取ることができたんです。

 

 

イタリアではこの杏だけ

キノコは鹿肉と合う食材ですが,

キノコの味を楽しむために前菜、

キノコだけをオリーブオイルで炒めると言うお料理をして

夕食をおいしく食べることができました。

 

 

ところが…その夜の晩,全く一睡もできなかったんです。

 

覚醒作用のように,目を閉じても

目が開いているような感じで,

朝まで結局一睡も出来ませんでした。

 

でも家族全員はそんな事はないと言っていたので

私だけもしかするとこのキノコのアレルギーなのかもしれません…

 

 

すごくおいしいキノコなので,

もう今後あまり食べれないと思うと残念ですが。。。。

 

 



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