もうすぐ日本も消費税上がりますが、 イタリアはもっと上がります! | フィレンツェプライベートガイド

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もうすぐ日本も消費税上がりますが、 イタリアはもっと上がります!

公開日: : メールマガジン

メールマガジン 9月

 

日本は10月から

消費税が8%から

10%に上がるという事で

大騒ぎになっているというニュースですね?

 

 

10%。。。。

 

 

イタリア在住20年以上の私にとっては

かなりかわいらしい数字でもあります。

 

 

何故かといいますと

今現在2019年9月時点の

イタリアの消費税(正式には付加価値税)は

22%です。

 

 

22%でも,日本の人の方にというのは,

とんでもなく高い消費税だと

思われる方が多いと思います。

 

 

しかし。。。。

 

 

なんと来年2020年からは, 25.2%に!!

 

 

さらに再来年の2021年からは

26.5%に上昇すると言う予定なのです!!

 

 

「ドンダケあげるんだ!?」

 

 

とイタリア国民も,嘆いておりますが,

つい先月,またイタリアの政党が変わり,

これから先どうなることか。。。

 

 

ただ消費税が上がると言うのは

避けられないと言う世論です。

 

 

今回のメールマガジンは,

この消費税について,

お話ししたいと思います。

 

 

なんだか税金の話で難しそうだと思わずに、

イタリアの国を象徴しているお話なので

ぜひ最後までお付き合い下さいませ。

 

 

イタリアはヨーロッパ諸国の中でも

税金が高い国です。

 

 

 

ところが全て内税で表記されているので

消費者には税金をいくら払っているかが

分かりにくいシステムになっていて,

実際には日本よりもかなり高い税金を

払っています。

 

 

 

それでは,イタリアの簡単な

「消費税システム」

について、ご説明させていただきます。

 

 

 

イタリアの消費税=付加価値税

Imposta sul Valore Aggiunto(IVA)

日本の消費税はイタリアでは付加価値税と呼ばれます。

 

 

イタリアでお買い物をされると,誰もが払わなければいけない税金になっています。

 

 

 

日本の旅行客の方も,

イタリアでお買い物をされると

こちらの税金が内税になっているので,

イタリアを出国する際に

(ヨーロッパを出国する際に)

タックスフリーと呼ばれる

税金控除を受けることができるものです。

 

 

 

食料品などを扱うスーパーでも,すべての商品に

この付加価値税が内税で含まれていて,それが最終的な値段表記になっています。

 

 

 

2019年9月現在

標準税率は22%と

日本よりはるかに高い税率です。

 

 

 

しかし、生活必需品など一部の商品は、

次のように10%と4%の軽減税率が

適用されています。

 

 

 

【軽減税率10%】

食料品(米、小麦粉、卵、鮮魚、食肉、ハム、果物、砂糖、酢など)、

薬、映画、観葉植物、肥料、建物、建物の修復関連、ホテル、バール、レストランなど

 

 

【軽減税率4%】

食料品(生鮮野菜、牛乳、紅茶、マーガリン、チーズ、バター、オリーブ油、

パン、パスタなど)、医療補助器具、書籍、新聞など

 

 

各お店で,それぞれの商品に,

どのぐらいの税率が化されていると言う

記載はありません。

 

 

 

そのためイタリア人でも

この商品はこの税率と答えられる人は

あまりいません。

 

 

 

基本的には22%、

生活必需品は税金が安くなっていると

理解している人が

多いです。

 

 

私の行くCoop生活協同組合のスーパーでは

レシートに税率が

最後のほうに記載されています。

それを見るとパスタの税率は4%で

お米は10%になっていると言うのも,

イタリアならではの税率ですよね。

 

 

 

今回の増税案は,

この生活必需品の軽減税率も10%から

13%に上がると言う予定なのです。

 

 

 

ですので家庭の食卓も直撃する予定です…

 

 

 

特に,我が家の子供たちは, 

16歳と18歳の食べ盛りなので

エンゲル係数が高く,

消費税これ以上上がらないでと

祈るばかりです。。。。

 

 

 

その他

イタリアの所得税 

Imposta sul reddito delle persone fisiche

 

 

ゴミ処理税 Tassa per lo smaltimento dei rifiuti solidi urbani(TARSU)

 

 

などもちろん日本よりも高い税率で

課される国なのです。

 

 

 

こんなに高い税金を払っているのですが

,一体その税金の使われ方はどのようになっているのか??

 

 

 

例えば日本と違って税金が

多く使われているのは医療関係です。

 

 

もちろん日本の最新の医療機関や技術と比べると,かなり劣っているところはありますが,

「すべての人に医療を」という点ではとても優れた医療制度だと思います。

 

 

 

これもカトリックの精神が流れていて

お金のない人もある人も平等に医療は受けられると言うシステムになっています。

 

 

 

このように

税金が高くて

失業率も高く仕事を見つけるのも大変な国、

それがイタリアの現状です。

 

 

 

それでも

魅力的なことが溢れている国がイタリア。

 

 

 

常にポジティブに何とかしながら

生活を楽しんでするイタリア人。

 

 

と言うことで,この先またさらに

税金が上がっても,

何とか彼らのポジティブさで

乗り越えていけることでしょう!?

 

 

 

<<<<<<編集後期>>>>>>>

 

 

 

「犬にもパスポートがいる!?」

今年の夏の我が家の海のバカンスは, 18年ぶりに

フランスのコルシカ島に行ってきました。

 

 

コルシカ島は,ナポレオンのお母様の出身だった島でもあり,

サルデーニャの上にあるとても海の綺麗な島です。

 

 

何故かと言うと,コルシカ島はフランス領なので,

愛犬も殆どのビーチにも連れて行けると言う話を聞いたからなのです。

 

 

ちなみに我が家は,中型犬Redレッド

と言うイングリッシュスパニエルコーカー

を飼っています。

 

 

 

いつもイタリアのドックビーチばかり言っているので

そろそろ今年は初めてコルシカ島に連れて行こうかと言う話になったのです。

 

 

 

カーフェリーも,ホテルも予約し,

これで万端と思った時。。。。。

 

 

 

主人が,急に電話をかけてきて,こう言いました。

主人「俺はもうコルシカ島には行かない!

犬もいけないんだったら,俺も家に残る!」

と嘆き始めました。

 

 

 

私:「えー!?どうしたの?

なんでRedがいけないの?」

 

 

主人:「海外に行くときには,犬にもパスポートがいるんだって!

もうイタリアは8月だから全て閉まっているだろうから,

今更もうパスポートなんて申請できないよ。。。。!」

 

 

 

私「ま、まさか…!?

そんな犬にもパスポートなんて聞いたことないよ。」

 

 

寝耳に水とはこのこと。。。

 

 

 

あと2週間で出発と言う日に,

私たちは初めて犬や猫のペットをイタリア国外に連れ出すときは

ベッドのパスポートが必要だと言うことを知ったのです…

 

 

よく調べると2004年からヨーロッパ共同体の法律で施行され,

特に狂犬病等の予防接種を証明するものとして

公認の獣医が発行するパスポートが必要になったそうです。

 

 

 

そんな事は全く知らなかった私たち…

 

 

 

もし港でコントロールがあったときに,パスポートがないと,犬は出航できないそうなのです。

 

 

 

それは大変だ!と言うことになり,

すぐに獣医に連絡し,

パスポートの申請の仕方を教えてもらい,

もちろんコネを使って, (お金を払って)

1週間後にFirenze私立の保健所のアポをとることができました。

 

 

 

なんだか簡単そうな手続きに聞こえますが,

3種類の予防接種をして, 30,000円円+パスポート申請にさらに25,000円。

合計55,000円パスポートにかかりました!!

 

 

 

人間より高いパスポートなんて…

 

 

 

往復のカーフェリー代よりもかなり高いパスポート代でした。

 

 

まぁ愛犬の為だったら仕方ないですね。

 

 

少し高いバカンスになってしまいましたが,無事に出発することができました。

 

 

何とか家族全員と,愛犬とともにコルシカ島に出発することができたのですが…

 

 

そうは問屋がおろさない…

「コルシカ島はほぼどこでも犬をビーチに連れて行けるんだ」と聞いていたはずなのに…

 

1番最初に行ったAjaccioの美しいビーチに到着すると…

大きな看板で犬達入り禁止と書いてあるではないですか!!

 

 

「エッ!?」

「犬ってどこでも入っていいって言ってなかった?」

 

 

家族全員がシーンとなりました…

 

 

パスポートまで一生懸命撮ってここまで犬を連れてきたのに…犬がビーチに入れないなんて…

 

 

「誰がそんな嘘を言ったんだ!

やっぱりフランスなんてくるんじゃなかった!」

 

 

ぶち切れる主人…

 

 

しかしやはり人間あきらめないのが肝心ですね。

 

そこにいた監視員の人に聞いてみたところ,

「ビーチの端っこの方だったら別に犬も連れてっていいよ。」

 

 

とあっさり言われ,無事に犬と一緒にビーチで遊ぶことができました。

 

 

コルシカ島はお天気にも恵まれ,

アクアマリン色の美しい海と白い砂浜で

レッドも楽しく泳ぎ,家族水入らずで過ごすことができました。

 

 

 

一件落着。



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