イタリア旅行のお土産で 喜ばれるモノとNGだったモノ

2019年10月メールマガジン

 

 

Buon Giorno!
ボンジョルノ!
おはようございます!

 

フィレンツェ観光ガイドサービス& 
ブライダルフローレンス(海外挙式プランナー)

代表 片庭未芽(カタニワミメ)です。

 

今日も開封していただき、誠に有難うございます。

イタリアは今日で10月が終わり
1番雨の多い11月の少し寂しい季節に入って参ります。

 

今週は毎日雨が降ってかなり気温も下がり
少し寂しい今日この頃が続いています。

 

今日10月31日は,イタリアも
ハロウィンのフェスタが盛んで、
明日11月1日は『聖人の日』なので
金、土。日曜日と3連休になっています。

今日のメールマガジンは
お客様からよく聞かれる
「イタリアでお土産に買うんだったら
何がオススメですか?」という質問に
私自身の経験を通して
お伝えしたいと思います。

かれこれイタリアに移住して
21年が過ぎましたが,
毎年2回は日本に里帰りしています。

日本の親戚や友人家族に持っていって
好評だったお土産ものと
そうでないお土産ものがあったので
これから皆様がイタリアにいらしたときの
参考にしていただければ幸いです。


特にイタリア観光される方は1つの街でなく,
何箇所かの街を周遊されるので,
重いスーツケースを持ちながら
電車に乗り降りするのは大変ですよね。

 

ですのでお土産選びもあまり
かさばらず,重くないものは大変重宝いたします。

 

あげる人に喜んでもらえるかという基準よりも
まずは持ち運びに差し支えないお土産物をセレクトするのが1番です。

 

「イタリア土産のお勧めナンバー5」

 

あるお客様から
「お土産は消えてなくなるものが1番です」と言う
アドバイスを受けたことがあります。

 

確かに置物とかキーホルダーとか,
消えてなくならないので
なかなか捨てられなくて困ることってありますよね。

 

ですので食料品やコスメなどは
消えてなくなるのでお土産としてはベストだと思います。

1: イタリア定盤 チョコレート:

イタリアだけではなく,
ヨーロッパ旅行のお土産の定番の1つの
チョコレート。

特に日本でも売っているBaciバッチチョコ、
Ferreroは
イタリアでもスーパーでも手に入ります。

Baciチョコレートは,
チョコレートの中に
愛の言葉が刻んであり
イタリア人も大好きなチョコレート。

 

ただし個人的には日本でも
どこでも売っているチョコレートなので,
せっかくイタリアにきたんでしたら
日本であまりメジャーではないチョコレートを
購入することをお勧めいたします。

 

例えば
北イタリアの
Noviノーヴィ

ジェラート屋さんでも人気の
Venchi ヴェンキ

トリノで200年の歴史ある
Caffarel カファレル

などがオススメです。

 

2:オリーブオイル

 

イタリアと言ったら
イタリア料理には欠かせない
オリーブオイルですよね。

 

スーパーに売っている大きい瓶だと
重くて持っていくのが大変ですが
最近市場や食料品店に売っている
小さめの容器に入ったオリーブオイルは
日本の皆様に大変重宝されます。

 

割れない缶に入ったオリーブオイルは
,特にスーツケースの中に入れるだけで
持ち運びにも便利です。

 

でも、開けてそのまま使えるガラス瓶入りの方が、
プレゼント用には最適です。

 

あまりイタリアではエアーパッキン(プチプチ)を
用意してくれないので
,日本から少し持っていくと便利ですよ。

 

「おいしいオリーブオイルの銘柄は?」とよく聞かれますが、
銘柄よりも産地で選んだ方が良いかもしれません。

 

(かなり大きいメーカーで作っているオリーブオイルは,
いろんなところから仕入れているので
そんなに個人的にはおいしいと思いません。

 

割と個人の小さな有機栽培の
農家のオリーブオイルの方が質も良く味も良いと思います。)

イタリアの中でも
おいしい品質の良いオリーブオイルと言われるのは

Toscana トスカーナ州
Unbria ウンブリア州

Pugliaプーリア州
Siciliaシチリア州

です。

 

3: ハンドクリームや石鹸

女性のお土産として
ハンドクリームはとても重宝します。

 

やはり季節の変わり目に
手が乾燥する方が多いので,いつでも必需品となります。

特に有名なサンタマリアノヴェッラ薬局の
ハンドクリームなどもありますが,
日本にもあるので,イタリアでしか買えない

Erboristeria
(西洋漢方薬局)

と言うところで,石鹸やハンドクリームは,
お手頃な値段で,可愛らしいパッケージで購入することができます。

 

レモンやローズのハンドクリームは
世界中どこにもありますが
イタリアならではのオリーブオイルのハンドクリームや
アーモンドエキスの
ハンドクリームは
保湿力も高いのでオススメです。

 

4: ドライトマト、ドライポルチーニ茸

日本でかなり値段の張るドライポルチーニは,
イタリアでも決して安いものではありませんが
日本よりも品質が良く、安く買うことができます。

 

乾燥してあるので,
保存期間も長く、
スーツケースの中に押し込めても
壊れる心配がありません。

 

但し、ポルチーニ茸は
綺麗なドライを買わないと
粉々になっている物は
半分紛れてナスの乾燥を入れていると
聞いたことがあるので気をつけてくださいね。

 

5: バルサミコ酢

 

オリーブオイルに続き,
バルサミコ酢も
イタリアを代表する食品です。

 

比較的容器が小さいので,
持ち運びにも便利ですし,
サラダやお肉等にかけられる
ドレッシングのようなものとして
いろんな用途に使っていただくことができます。

 

NGなお土産物ナンバー5

1: 肉加工品
ハム、サラミなど

 

海外からの畜産物などの
違法な持ち込みに関しては、
家畜伝染病予防法において罰則
(100万円以下の罰金または3年以下の懲役)が規定されています。

 

真空パックや缶詰になっていても,
基本的に日本国内に持ち込む事は
禁止されています。

 

基本的に肉加工品も要冷蔵なので,
季節によっては
日本に持ち帰る間に悪くなってしまい
結局日本で捨てることになることが多いです。

 

イタリアの有名な白カビのついているサラミは,
日本に入ると湿度が高いので,
白いはずのカビが黄色くなって
臭くなってくるので,
やはり日本に持ち込むのは
向いていないのでしょう。

 

2:ワイン

イタリアのワイン好きな人に頼まれた場合は
仕方ないですが、
ワインは一本でもかなり重いんです。

もちろん瓶に入っているので,
割れないようにかなり慎重に
梱包する必要もあります。

ワイナリーなどに行って,
イタリアにしか売っていないワインなど
貴重なものがあれば
もちろん持って帰っても良いとは思いますが,
今日本では結構イタリアの
たくさんの種類のワインが入っているので
日本でも購入が可能です。

3: コーヒー

イタリアのコーヒーは
Espressoが有名です。

イタリア料理には
本当に合うのでイタリアに来たら一回は飲みますよね。

ただしお土産にコーヒーを買う時に注意です。

日本と違い
Mocaモカと言うタイプになるので
イタリア式のコーヒーメーカーが必要になります。

自宅に既に持っていて,買っていくと
喜ぶ人以外は,一般の人には
どうやって使っていいかわからないし,
日本のドリップ式に入れても
コーヒーが出ないことがあるのであまりお勧めいたしません。



4:美術館グッズ

イタリアと言えば観光地には
必ず素晴らしい美術館がたくさんあります。

Firenzeにはウフィツィ美術館,
ローマにはバチカン美術館,
ベネチアにはドゥカーレ宮殿など
素晴らしい美術館があります。

美術館の出口の前にはミュージアムショップがあり,
アートのお土産や本などがたくさん売っております。

しかし本などは大変重いので,
特にその美術館に行ったことのない方には,猫に小判かもしれません。



 

5: 絵皿などの陶器

イタリアの観光地に行くと,
きれいな絵皿や陶器など,
おうちに飾ってみたいなと思うような
イタリアンからのお土産が並んでいます。

しかし時は大変重く,
さらに石畳の多いイタリアは
スーツケースがガタガタするので
持ち運びの際に割れてしまうこともあります。

ですのであまりお土産には適していません。

以上
20年間の経験を終えたイタリア在住の私が
皆様にお土産情報をお伝えいたしました。

毎年日本にお土産を持って帰るのに
私も頭を悩ましています。

何故かと言うと
日本は本当に何でも揃っているので,
「これは絶対に日本ではない珍しいものだ」と
確信して持って帰っても,
友人や親戚に,「これこの前デパートで見た」とか
「この前ソニプラに売ってた」など,
日本では何でも手に入ってしまうのが現実です。

でもやっぱりお土産って気持ちなので,
自分がおいしいと思うもの,
この人にはこれを買って帰ってあげようと言う思いが大切ですよね。

イタリアでぜひ素敵なお土産を
ゲットしてくださいね。

 

 

 

<<<<<<<<<編集後記>>>>>>>>>

 

 

「主人が二回も入院!!」

先月の話になりますが,
3歳年下の主人(現在43歳)が
なんと2回も入院することに
なってしまったんです。

1回目は、高熱が4日以上続き,
抗生物質も全く効かずに,
理由がわからなかったので,
イタリアの救急病院に行くことにしました。

検査の結果, 「前立腺炎」と言うことで
5日間入院後,
無事に退院することができました。

5日間の間
かなり強い抗生物質を点滴で入れられ,
その後も1週間ほど錠剤の抗生物質を飲み続けました。

かなり状態も良くなり,
無事に仕事に復活したのですが…

その4日後,ちょうど私は
ミラノに出張中の時でした。

朝主人から電話があり,
「もう具合が悪くて立っていられない」と。。。

仕事中にまた高熱に襲われ,
すぐに救急病院に行き
また入院することが決まったんです。

その時さすがの私も,
「もうこの人死んでしまうのではないかしら。。」
とものすごく不安になり,
いてもたってもいられずに,
すぐにFirenzeに戻ることを決めました。

とは言え,ミラノからフィレンツェまでは
新幹線で約2時間。

そこからすぐにタクシーで
救急病院に向かいました。

全く理由のわからない突然の高熱に襲われて,
病院側も病名がわからず,
不安の二日間となりました。

私も,抗生物質を打っても
全く熱の下がらない主人を見て,
本当に心配で,どうしたらいいかわからない日が続きました。

主人が高熱で朦朧としている際は,
「私このまま未亡人になってしまうのかしら?」
と不安が頭を横切ったり。。。

イタリアの病院なので、
全く事情も説明してくれず。
(というか彼らも全く最初は原因がわからないので、
仕方がないのですが。。。)

2日後の検査の結果,
 clostridium difficile
クロストリディオイデス・ディフィシル
という
免疫が低下した人によく起こる
院内感染の細菌が原因だということが
わかりました。
(1回目の入院の際に感染したんだろうという事です。。。)

この最近は,さらなる院内感染を防ぐために,
すぐに主人は隔離状態となりました。

面会をする私たちには,手洗いと専用殺菌剤
さらに手袋と洋服を全て包む手術用のエプロンが義務化され,
主人の洗濯ものは,ハイターで消毒した後
90度のお湯で洗わないといけないことになりました。

約1週間の入院の後,
無事に退院することができましたが,
その後も二十日間の抗生物質を飲み続け,
やっと今現在は仕事に復帰することができました。

ただしここ1年はもう抗生物質を飲んではいけないと言うことで

これからの季節の変わり目に,
風邪などひかないように気をつけなければいけません。

と言うことでやはり抗生物質もあまり摂取しすぎは良くないのですね。

でも変な病気ではなくて本当によかったです。

ただし再発性が強い細菌と言うことで,
今でも手洗いと殺菌は家族中で続けています。

皆様も季節の変わり目どうぞご自愛下さいませ。