Scuola di cuoio Firenze(皮革職人専門職人訓練学校):
フィレンツェの伝統工芸:皮革職人芸の伝統を伝承する職業訓練校。
職人の街フィレンツェで伝承される皮革職人の専門学校は、
フィレンツェの東「サンタクローチェ教会」の元修道院の一部を改装して、
19世紀にサヴォイ家が設立した伝統ある職業訓練校です。
実際に、職人さんが一つ一つ手作りしている作業を見ながら、ここで作られたバッグやベルト、ジャケットや、小物類を
購入することができます。
ショッピングする予定がない方も、自由に見学はできるので、興味深いですよ。
(日曜日、祝日も開いておりますが、職人さんは、平日出勤なので、平日に行くことをお勧めいたします)
(下写真:職人作業台は、鏡がついていて、前で見ている観光客にもよく作業の細かい様子が見えるように工夫されています)
ショップ情報
住所;Via S. Giuseppe 5R - 50122 Florence - Italy
Tel.(+39)055.244.533/4
サイト:http://www.scuoladelcuoio.com/
お店のご紹介
フィレンツェの東側にある13世紀のサンフランシスコ修道会派の教会chiesa di santa croce(サンタクローチェ教会)は、アルノ川に並行して伸びる昔からの皮革職人(特になめし皮職人)街として栄えていました。
今でもその名残で、広場には沢山のレザーショップが立ち並んでいます。
その教会の後ろにある元修道院を改装して1930年代から、失業率を少しでも下げようと国営で始められた
歴史のある職業訓練校です。
入口は教会の裏から入るので、大変分かりにくいですが、雰囲気のある修道院の雰囲気を残した内装は、
フレスコ画や古い開口が残り入っただけでも歴史を感じさせる建物です。
ここは常にベテランの職人さん達がそれぞれのbancoといわれる作業机に立って、
皮革製品を完成させる細かい作業をしている様子を見学することができます。
しかも予約などは必要ありません!休みの日も常に開いているので一年中来る旅行客の方には大変ありがたい場所です。
入口は、サンタクローチェ教会のちょうど裏側から入ります。
あまり人通りも少ないので、入るかたは躊躇するかもしれませんが、
矢印に従ってどんどん進んでいってください!
教会の主祭壇を通り越して、中庭を見つけたら、そこが入口です!
(上の写真)
この職人学校の中庭の様子です。
この右側は教会の建物で、左側は一階が今でも皮革製品職人専門学校となっているので、
レザーのスキルを学ぶ生徒さん達が一生懸命自身の作品を制作している姿が外から見学できます。
(下の写真:海外からレザークラフトを学びにくる留学生のための学校)
職人さんの机にはいつも沢山のカバンの部品が散らばっていて、
それを一つ一つ丁寧にまるで自分の大切な子供たちの様に扱っている姿は、見る人を感動させます。
大変地道な長い仕事でありますが、彼らの作ったカバンには、彼の魂がこもっているのが分かります。
ここの製品はすべてそういった職人さんの心が入りこんでいるような気がします。
昔ながらの道具が並べられているのは、まるでアンティーク博物館の様です
是非見ていただきたいのが、この工房の作業机の後ろに並べられてある皮製品作業道具の数々です。
きちんと並べられたしかし時代が感じさせられる道具の一つ一つは、ここの深い歴史を刻んでいる物です。
特にこのサンタクローチェ教会の修道士達が聖書を装飾するために始めたという、
皮の表面に金箔を焼きつける伝統工芸。そのための道具なのです。
金箔をレザーに焼きつける作業
金箔を焼きつけるには、温度が高すぎても金箔が焦げてしまうし、温度が逆に低すぎても、
あとですぐに剥がれてきてしまいます。
ここではバーナーで程よく焼きつけ用のメタルを温かくして、適温になったら、
金箔をレザーにアプリケーションするというデコレーションを行っています。
この写真は、ブックカバーにここの刻印を押しつけている最終作業の段階を見せてくれていますが、
ここのお店で購入した商品にも、自分のイニシャルや、プレゼントする人のイニシャルを
好きな位置に入れる事ができるサービスを行っています!
これは、オリジナルのお土産に最適ですね!
金箔を剥がすと!ほら、綺麗に刻印がされています!
あっという間に職人さんが手を離すと、魔法の様に綺麗に金箔の刻印がされていて、
その上から触っても、全く剥がれないという不思議な工芸です。昔の人は本当によく考えていましたね!
職人学校で売られている職人さんの作ったバッグ一例
この皮革職人学校に見学に訪れた有名人
なんと、ここには今亡きダイアナ妃とチャールズ皇太子が訪れています!。
日本の皇室からも来訪しています!
常陸宮様も実は訪れていらっしゃる写真が飾られています!