スターバックスが9月7日 ミラノに初オープン!!
2018年9月メールマガジン
エスプレッソの国イタリアに,
いよいよアメリカの大チェーン店
「スターバックス」が
オープンすることになりました。
イタリアのニュースでは
あまり取り上げられてはいませんでしたが,
かなり日本でもメディアに
取り上げられているようですね。
ミラノのドゥオーモ広場から
歩いていける絶好の立地条件と
美しい1800年代の郵便局の建物を
とてもおしゃれに改装しています。
スターバックス自身も
「世界で最も美しいスタバ」
と自称するほどの
おしゃれさで人気を呼んでいます!
スターバックスの高級業態
「Starbucks Reserve Roastery
(スターバックス リザーブ ロースタリー)」
で、店内も非常にお金をかけていて,
スタバとは思えないほどとっても
ゴージャスなんです。
さて,これからこのコーヒーの国
イタリアでスターバックスの
売れ行きはどうなっていくことでしょうか?
コーヒー好きのイタリア人の友人に,
これからのスタバの将来について
聞いてみました!
意見1:
「マックとかスタバとか
アメリカのチェーン店は大嫌いなんだ!」
意外とトラディショナル派のイタリア人。。。
イタリア人は必ず行きつけの
地元のBarバールというのがあります。
地元の,家族経営で,おいしい
エスプレッソ出してくれるバールに
行きつけで通うのがイタリア人の常です。
ですので,結構若い方でも
こういうチェーン店が
鼻から嫌いと言うイタリア人は多くいます。
でも実際にマクドナルドは
イタリアほぼ主要都市には出店していますし,
マクドナルドは独自に
「マックカフェ」と言うコーヒーショップも
展開していて,意外と駅などでは人気です。
実際にマックカフェは
イタリア全土に300店以上展開しています。
でも、スタバは、
こんな伝統主義の
イタリア文化に
果たして
受け入れられる
のでしょうか??
おそらく、イタリアは観光大都市なので
ミラノ、ローマ、フィレンツェ、ヴェネツィア
という観光四大都市では
多くの観光客が
利用することでしょう。。。。
でも、観光でイタリアに来たら
本場の美味しいEspresso イタリアンコーヒー
を地元人に混ざって
カウンターで飲みたいですよね!
意見2:「コーヒーと言ったら
イタリアではエスプレッソなんだから,
アメリカンコーヒーは
量が多すぎて、誰も飲まないんだよ!」
確かに,イタリア人の飲むカフェと言ったら
Espressoエスプレッソのことを指します。
本当に濃くて香りがあって
少ししか入っていないので,
日本人の人には物足りないかもしれません。
ただしイタリア人は
お腹がいっぱいになった食事の後,
この少量の濃いコーヒーを飲むことによって,
目を覚ます薬のような効果があるのです。
(あまり、イタリア人は、
コーヒーを座ってゆっくり飲む
ということをせず、
カウンターで、一瞬で飲んで、
Barを出るという習慣があるのです)
ですので,スタバのようにかなり量の多い,
「The アメリカンコーヒー」は、
「折角の美味しいコーヒーを
お湯で薄めて、なんて事だ!」
という意見のイタリア人には、
受け入れられないかもしれません。。。
意見3: 「イタリア人は、
カップチーノやカフェラテを
飲むのは朝だけ」
日本人の方やアメリカ人の方は,
1日中牛乳の入ったカップチーノや
カフェラテを飲みますが,
イタリア人はとっても頑固で,
牛乳の入ったコーヒーは朝しか飲みません。
例えばレストランに行って,
ランチやディナーの時に
一緒にカップチーノ頼む日本人の方が
いらっしゃいますが,
そうすると店員さんはすごく驚いて
「本当にカップチーノ飲むのかこの時間に?
しかも食事と一緒に? 冗談でしょう??」
と聞き返されます。
ですのでいつも私は,
店員さんに「日本人は食事と一緒に
カップチーノ飲むのは普通なのです」
と説明しないと持ってきてくれません。
イタリア食事と一緒に
カップチーノや
カフェラテは確かに合わないんですよね。
もちろん個人的な好みもありますが,
イタリア人はおいしい食事には
おいしいワインを飲んだり,
飲めない方はお水ミネラルウォーターを
食事を邪魔しないように
飲む習慣があるからなのです。
もう一つイタリア人は,
お食事と一緒に牛乳類を飲むと,
消化不良になると信じている節があるようです。確かに牛乳はイタリアのお食事とは
食べ合わせが良くないのかもしれません…
意見4: 「スタバのコーヒーって
値段高すぎるよね」
確かに,イタリアのBarに行くと,
エスプレッソは通常1ユーロ前後で
飲めてしまうんです。
イタリア各地で相場は違いますが:
Espressoエスプレッソ一杯の価格
ミラノ 1、20ユーロ =162円前後
ローマ 1、00ユーロ-1、20ユーロ = 135-162円
フィレンツェ 1、00ユーロ-1、20ユーロ= 135-162円
ベネツィア 1、10-1、20ユーロ= 148-162円
ナポリ 80-90セント =108-121円
というのが
各地の相場です。
しかも紙コップではなく
陶器のカップに入れてくれて,
サービスしてくれます。
ですので,スタバの400円以上する
コーヒーは,イタリア人にとっては
高すぎると言う意見が多いのです。
イタリア人は平均で1日で
一人2-3杯のエスプレッソコーヒーを
飲むので、
それをスタバで購入していたら
かなりの出費になってしまいますね。。。
終わりに、
スターバックスの
創業者のハワード・シュルツは
イタリアの各地で、
その土地に根付いたBar(バール)に感動して、ああいう場所をボクも作りたい!
とスタバを始めたそうです。
ですので、スタバの原点は
「イタリア!」
だという事ですが、
さてこのイタリアで
どれだけスタバが認められるか
これからの展開が楽しみです!
<<<<<<<<<<>編集後記>>>>>>>>>>>
私の長女(15歳)
はイタリア生まれ、イタリア育ちの
典型的な
イタリア人ティーンです。
イタリアにまだスタバが普及して
いないのですが、
(今月第1号店オープンしたばかりなので)
日本や、パリ、ロンドンなどで
「スターバックス」を見つけると、
「スタバ!!」
と言って、目を輝かせて、
必ず入店して、「キャラメルマキアート」
を注文します。。。
私:「なんで、そんなにスタバが
好きなの??」
長女:「だって、イタリアに無いし
オシャレでクールだから」
スタバの紙コップや、紙ナプキンを
イタリアの友人に
持って帰ってあげたい
とまで言い始める始末。。。。
イタリア人のティーン
は意外と「アメリカ好き」
なところがあり、
「アメリカへの憧れ」
を多くの若者が抱いています。
スタバは、イタリアの将来を担う彼らに
既に受け入れられているので、
イタリア進出も
前述する程まで
難関では無いのかもしれませんね。
長女は、早速ミラノに第1号店オープンした
のを聞いて、「今度ミラノに行ったら、
スタバに行きたい!」
と言っています 。
ですので、スタバは
イタリア人ティーンには
きっと直ぐに受け入れられることでしょう!
ミラノに行ったら
是非この「世界で最も美しいスタバ」
に行ってみますね。