8月のイタリアは、無人の街?

メールマガジン8月2018年

 

 

8月に入り,イタリアも最高気温が

30度を超える猛暑日が続いていますが,

日本より乾燥しているので,

家の中はエアコンなしでも、

何とか乗り切れる季節です。

 

(ただし日中は,ブラインドを閉め切って,

外の熱気を遮断しないといけませんが…)

 

 

今年日本はかなりの猛暑日と

聞いておりますが

皆様はいかがお過ごしで

いらっしゃいますでしょうか?

 

 

 

今日のメールマガジンのテーマは, 

日本とは違う!

8月のイタリアの無人の街

ご案内いたします。

 

 

 

皆様もご存知の通り,

イタリアは8月バカンスシーズンになります。

日本もお盆のシーズンですので

里帰りや海外旅行にいかれる方も

多いと思います。

 

 

でもイタリアは,本当に街から人が消えるんです!!

今月8月に入ってからは,

私のイタリア人の友人たちは

ほとんど海や山にバカンスに

出かけてしまっています。

 

 

お店も大きなスーパー以外は

1ヵ月ほとんど夏季休暇となり,

フィレンツェの街は半分ゴーストタウンに

なったようです。

 

 

(もちろんフィレンツェの旧市街は

観光地ですので,観光客用のお店は

開いています)

 

 

日本は8月15日はお盆となりますが,

イタリアではマリア様の「昇天祭」

=聖母マリア様が天国に昇天された日

と言う宗教祭日となります。

 

 

この祝日Ferragosto フェッラゴスト

があるのはヨーロッパでも

イタリアのみで,

宗教行事なので,教会ではマリア様の

ための重大なミサが行われます。

 

 

 

でも、もともとFerragostoというのは、

8月のお休みという意味で、

ローマ帝国の時代に始まったと言われています。

 

 

雇用主が労働者にお金と休暇を与えたり、

日頃働かせている馬、ロバなど動物にも

その日だけは、綺麗に飾ってやり、

休ませるという習慣が今でもあるそうです。

 

 

 

8月の1ヵ月間のフィレンツェや

ミラノなどの街は,地元人がいなくなり,

車も凄く少なく,街はゴーストタウンのように

なってしまいます。

 

 

さらにこの8月15日の1週間は

日本のお盆の時期と同じで,

電車もバスも凄く空いています。

もちろんイタリアの8月の街の暑さは

本当に地獄のようなので,

地元の人たちはこの街を抜け出して

まるで民族大移動のように,

海や山に行ってしまうのです!

 

ということで, 8月は,

地元人のいくような,

お店が殆ど閉まってしまいますが、

8月15日でもCalzaioli通りなどがある

中心部のお店は平常通り営業しています。

 

 

 

ただし

この時期は、切手、バス・地下鉄のチケット、

テレホンカードなどが購入できる

タバコ屋さんも閉まってしまいます。

 

 

 

その場合、中央駅構内のタバコ屋さんや

キオスクは開いておりますので、

 

 

いざという時は駅のご利用も可能であると

いうことを知っておくと便利です。

 

 

マクドナルドなどの飲食店も同様です。

薬屋さんの場合は市内の全ての薬屋さんが

閉まらないように、地区内で持ち回りで

数箇所は必ず営業する様になっていますが、

中央駅の薬屋さんでしたら

365日オープン(年中無休)しています!

 

 

 

スーパーもそれぞれの店主の判断なので、

8月15日前後は完全に閉まっているお店と、

8月15日のみ休みでその前後は営業するお店、

反対に8月15日は閉めないお店といろいろです。

 

 

8月はイタリアではお店が閉まってしまうから

食事が摂れなかったらどうしよう。

前もってレストラン付きのホテルを

予約しておいた方が良いかしら?

 

と心配される方もいらっしゃいますが、

フィレンツェ、ローマ、ヴェネツィア、

ミラノなどの

主要観光都市に関して言えば、

営業しているスーパーや飲食店が

必ずありますので、全く心配はいりません。

 

 

 

ただし、都市から日帰りで

近郊の小さな町に行きたいなぁ~という場合、

8月15日前後はその町に一軒しかないバールも

閉まっており水さえ飲めない

(トイレも使えない)ということも

高確率であります。

 

 

ですので事前に情報を収集してから, 

8月15日の過ごし方を

決めておいた方がベターです。

 

 

 

最後にもう一つですが、

この時期は、暑い日中は街に残った住民も

外に出ないので町が閑散としてします。

カバンを持って誰もいない道を歩く時は、

後ろからバイクなどで来るひったくりに

ご注意下さい。

 

 

 

バッグは車道側とは反対側の手で

持つようにして、たすきがけに

できないカバンならしっかりと肩にかけ、

脇と腕でぎゅっと力を入れて挟んで歩けば

大丈夫です。

 

 

 

8月は、航空券の値段が

少々お高めの時期かもしれませんが、

イタリアでは博物館、美術館、観光施設などは

閉まることなく通常通り営業しておりますし、

日没まで長く時間が有効に使えます。

特に日本のように台風などの悪天候は

ほとんどない時期ですので

太陽がギラギラと照りつける日中の暑さを

抜かせば,夜は意外と涼しく

そぞろ歩きがとても良い時期でもあります。

 

 

オレンジ色のネオンの下、

ロマンティックなフィレンツェの夜の

そぞろ歩きが

楽しい、観光には意外と穴場の時期です。

 

 

 

ちなみに。。。

この時期イタリア人の心配は,

空き巣に入られることなんです。

8月は約1ヵ月ほとんどの

住民がいなくなるので, 

(犬も一緒にバカンスに行きます)

 

 

空き巣にとっては絶好の稼ぎ時となるのです。

 

 

それでは皆様も良いお盆を

お過ごしくださいませ。

Buona Vacanza!

Buon Ferragosto!

 

 

 

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「キャー!! スズメ蜂が頭の上に!?」

 

 

 

昨日,自分の部屋で、

スーツケースを準備していた時です。

「カサカサ」と言う音が

どこからか聞こえてくるので,

ちょっと不思議に思っていました。

 

 

 

ベッドの下を見たり,

窓の方をみたりしましたが,何もありません。

「おかしいなぁ」と思いましたが,

そのまま準備を続けていました。

 

 

しかしその音は鳴り止まず,

ふっと頭を上げて上を見たとき。。。。。

なんと天井にぶら下がっている

照明ランプの中に,

大きな大きなスズメバチ!!

が歩いているのを見てしまいました!!!

 

 

 

「キャー!!」

と心の中で叫びましたが,

かなり夜分遅く,周り近所に迷惑だと

思ったので,自分を落ち着かせ,

まずはスーツケースを部屋の外に運びました。

 

 

「でもまだ準備ができていないし,どうしよう?」

 

 

その日は家に誰もいなかったので,

助けを求めることもできず。。。。

 

 

仕方がないので決心して

頭にタオルを巻いて,帽子を被って

なるべくさされないように

長袖長ズボンを

着て部屋に入り,

恐る恐る,そのスズメバチを

照明の中にいるのを確認しながら,

スーツケースに入れるものを,

急いで取り出しました!

 

 

 

部屋のドアをきっちりと閉めて,

家を出ることができました。

 

 

 

その日の夜,家に帰ってきた主人は

なんとベッドの上に、でっかいスズメバチが

死んでいるのを発見したそうです…

本当に刺されなくてよかったと思いました。。。