何故イタリアには路上駐車が こんなに沢山あるの??
メールマガジン3月
イタリアに初めていらっしゃるお客様に
「路上駐車ばっかりですね!!??」
と驚かれます。
「駐禁で罰金取られ無いのですか?」
というご質問も。。。
確かに
イタリアの世界遺産の街
フィレンツェに旧市街も
美しい宮殿の前に
路上駐車の汚い車で埋め尽くされているので
チョット興醒めです。。。
実は.....
イタリアでは、
路上駐車は
れっきとした合法なのです!!
路上駐車は、イタリアでは違反ではなく,
きちんと分けられたパーキング(駐車場)
に使われているのです。
何故かと言うと,
イタリアは古い歴史を持つ町が多く,
宮殿や建物は世界遺産に
指定されていたり,
厳しい建築基準法で
守られているので,
勝手にその建物を壊して
立体駐車場を作るということが出来ません。
地下駐車場も
掘ろうとすると、大量の
古代ローマ帝国時代や
エトゥルスキ時代
の遺跡が出てくるので、
掘れません。。。
ということで,駐車場スペースは,
道路に頼るしかないようです。
実際にイタリアの主要都市には
たくさんの人が住んでいて,
特に日本の大都市のように
公共機関もあまり発達していないので,
通勤通学には車やスクーターを使う人が
日本よりも多いのが現状です。
さらにイタリアの旧市街は
古い道が多いので
とても狭く
駐車場が不足しています。
と言うことで,
特に旧市街には
駐車場を大きく作る土地も
不足しているために,
必然的に道路の端が
駐車場に使われてる
羽目になるわけなのです。
例えば,イタリアの道路で
片側2車線の幅のある道も
一本は駐車スペースに
使われているので,
残り一車線ずつの道路になってしまいます。
もっとひどいところは,
車が3台ぐらい通れる
幅のある道路で
道路の両側が駐車スペースになっていて
結局一方通行の道路に
なってしまっているのです!!
ちなみにこの道路に
駐車するスペースには
基本的に3種類あります。
駐車スペースの色が白=居住者用。
青= 駐車料金の時間ごとに払う有料
黄=身障者用もしくは専用車
(許可証のある特別の車)
に分かれております。
なので駐車する時も
必ず自分の決まったスペースに
駐車しなくてはいけません。
実は昔、青色の駐車料金を払う
駐車スペースが見つからず,
居住者用の白いスペースに
車を止めたことがあります。。。。
罰金を取れ取られないようにと
願って駐車したのですが,。。。。
2時間後に戻ってきたときには
罰金はなくてほっとしたのですが
なんと後ろのタイヤを思いっきり
ナイフみたいなので
傷つけられ、パンクをしておりました。。。!!
それを友人に話したところ,
それはわざと居住者の人がやる
嫌がらせだと言われました。。。。
なんてひどいことをする人でしょう…
と言うことも考えられますので,
イタリアで運転される方は,
必ず駐車スペースの色には気をつけましょう!!
あとイタリアの道路に
駐車する際に,
気をつけなければいけないことがあります。
それは道路によって
「Il giorno Di Pulizia:清掃日」
というのが決まっています。
例えば私の住んでいる
家の前の道路は、
毎月第二木曜日が「清掃日」と決まっています。
必ず道路標識には,
「毎月第2木曜日の14時~18時まで
道路清掃のため駐車禁止」
と言う注意事項が記入されています。
ただしその標識もたくさんあるわけではなく道路の始まりと終わりに書いてあったりするので,
良くチェックしておかないと。。。。
罰金又は。。。
最悪の場合。。。レッカー車で
持って行かれます。。。。。!!
私たちの車も
過去3度ほど、その清掃日を忘れていて
レッカー移動または
罰金を課されたことがあります… .
イタリアでは、レッカー移動料だけで
今現在180ユーロ(都市によっても違いますが)
さらにプラス➕ 駐車禁止罰金は
48ユーロ取られるので
合計228ユーロ=日本円で28,000円位でしょうか…
の損失になりますので
皆さん十分に気をつけましょう!
<<<<<<<<<<<編集後記>>>>>>>>>>
罰金と言えば。。。。
最近、罰金取られそうになった事があります。。。
というのも。。。。
子供たちを連れて,
カッラーラ産の大理石の
石切場に行こうと
ナビを頼りに
運転しておりました。。。。
ナビは、「右折してください」
と言ったので、
言われた通り
右折してトンネル内に入りました。。。
そのトンネルはとても新しく,
アスファルトも塗装したばかり。。。
トンネル内には
今までの渋滞とは打って変わり,
私たちしか走っていないのです。。。。。
「なんだかちょっと変な感じ…」
と思った私ですが,
ナビが言っている通り
そのまま突き進んでいきました。
トンネル内はとっても長く,
終わりが見えないほどでした。
途中、フィアットの軽自動車が
私たちのことを追い抜かして行ったので,
「あーよかった!
私たちだけではなかった」と安堵しました。
しばらく行くと,
トンネルの終わりが見え,
ちょうど終わりは
円形交差点となっていて,
先程のフィアットが止まっていました。。。。
私たちが近づいていくと…、
なんとフィアットの中から
4人の私服警察官が,
イタリア警察の良く持っている
赤い警棒を持って降りてきたんです!!!
(もちろん私たちの車はそれで止められました)
私服警察官:
「Signora, シニョーラ! 貴女
lo sa che questa galleria このトンネルは
Possono Passare 許可証のある車両のみ
Solo autorizzati?」通行可能って知ってんの??
私:
「エー!?!?
マジ??
そんなのどこに書いてあったの?
だって私のナビで支持されたから入ったのよ!」
私服警察官:
「とにかく免許証と自動車保険車検証全て見せてください」
と言われたので,素直に書類を全て見せました。
私の心の中では:
「あーあ。。。
こんなところで罰金取られるのか。。。
全く。。。
ナビのことを信用するんではなかったなぁ」
と後悔しておりました。
ところが警察官たちは,
書類だけに収まらず,
車の中を調べ始めたのです。
すべての車の扉を開け,
特に後に入っている荷物の中まで
全部調べられ、
最後にはすべての車内にひいてある
カーペットも全部取り出し始めました。。。。
私にも職務質問を色々とされ。。
「どこに行くんだ?
どこに住んでいる?
フィレンツェで何をしている?
何年イタリアに住んでる?
その他。。。。」
しまいには。。。。
私の持っていたバックを
見せろと言われ,
バック内のお財布の現金も
数えられ、
バックをひっくり返して
全て検査されました…
本当に隅から隅まで
チェックされた私たちでしたが,
最後に解放されて、
「もう行っていい」
と言われました。
心の中では,
「あーよかったー!
罰金取られなくって!
ラッキー!」
と思ったのですが。。。。
3分後に自問自答。。。。
「もしかして。。。。??
偽警察官だったのかも!?!?」
と思い直しました。。。
何故かと言うと,
ここ数年フィレンツェの旧市街でも
偽警察官のような泥棒がいて,
旅行者に身分証明書や,
財布等を見せろと言ってきて,
そのまま現金を持っていってしまうと言う
事件が何度もあったからなのです。。。。
「ユーリー!(長男に)
お財布の中身
ちゃんと入ってる??」
とすぐに確かめてもらったところ,
現金はちゃんと残っていたので,
やっぱり本当の警察官だったと言うことに
気が付きました…
ということで,
現金も取られず
罰金も課されず,
とにかく丸く収まった日になりました!
「あーよかった」