イタリアの復活祭は、クリスマスよりも重要な祝日なのです!

イタリアは3月に入って、桜が咲き始め、
春らしくなってきた今日この頃です。
皆様は如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか?

今年3月は、イタリアでは、復活祭があります。

日本でも「クリスマス」は、誰もが知っている
キリスト教の宗教的な祝日ですが。。。
「復活祭」= Pasqua パスクア
と言うのは、余り日本では知られていない祝日ですよね。

キリスト教では、神の子イエズスキリストが、

実は、「今年の復活祭」は
2016年3月27日 日曜日
なのです!

今回は、この日本では余り馴染みの無い「復活祭」について、お話したいと思います!

まずは。。。
基本的にPasqua(イースター)は、
聖なる金曜日に十字架に架けられたイエズス キリストが、3日後に復活したという記念すべく祝日なのです!

「今年の復活祭」と言いましたが。。。
実は復活祭は、毎年「日程が変わる」!!
という不思議な祝日なのです!

じゃあ、どの様に復活祭の日が毎年変わるのかと言いますと。。。。

「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に
なるので、その時の満月に左右されるのです。

ですので、去年2015年の復活祭は、4月5日でしたが、今年は3月27日だったり、来年は、4月だったりと、約1ヶ月ぐらいの差が出てくる
大変ややこしい「変動祝日」となっているのです!

イタリアでは、日本でいう「春休みバケーション」ともなるので、
学校も、約10日間程のお休みになります。

ですので。。。
3月から4月にかけてのイタリア観光を計画されていらっしゃる方は、出来れば、この時期を避けたほうが無難です。。。

何故かと言いますと。。。
1) ヨーロッパ全土からの観光客が押し寄せる
春休みバカンスとなるので、
観光地は「激混み!!」

2)復活祭当日は
美術館や、お店や、レストランも一部お休み

3)ホテルもバカンス期間のハイシーズンですので、かなり高額な宿泊費設定に。。

という事になるのです。。。

実際に、現地イタリア人は復活祭期間は何をしているのでしょうか。。。?


1) 聖なる金曜日
キリストが十字架に架けられた日なので、
信心深い信者は「断食」
または、お肉を食べずに、お魚を食べたり
します。

人によっては、1か月前から肉を食べずにいる事もあるんです。

2)復活祭当日の日曜日は
朝の復活祭のミサに預かり、
ゆで卵(イースターのシンボル)を司祭から「祝福」してもらいます。
ミサの後は。。。
親戚一同で集まって、恒例の「大昼食会」が始まるんです!!

やはり、イタリアでは、復活祭で,必ず食べる伝統的なメニューと言うのがあります。

まず1つは>>>>>
1)復活祭のシンボルでもある「生け贄子羊」
を食べます。

2)それぞれ地方によっても,特徴的なメニューがたくさんありますが,イタリア全土でこの復活祭に食べられるお菓子が,「コロンバ」と言うハトの形をした大きなケーキを食べるんです。

なぜはとかといいますと,鳩は精霊の印であるからです。

このように,復活祭は宗教的な祝日となるので,宗教的なシンボルの食べ物をメニューにします。

ちなみに復活祭が日曜日で,次の日の月曜日はパスクエッタ「復活祭後日の祝日」となるんです。

それではPasquettaパスクエッタと言うのは何をするのかといいますと,この時期は春で良い陽気なので,外にみんなでバーベキューをしに行って過ごす1日なんです。

特に日曜日に家族や親戚と過ごした後は,月曜日にお友達と一緒にバーベキューに行くことが多いんです。

つまり,復活祭の両日ともイタリア人の大好きな食べて過ごす祝日となるわけなんです。

クリスマスも,復活祭も,食の文化が伝統である,イタリアならではのマンジャーレ=「食べる」の国なんですね。

それでは、Buona Pasqua!
良い復活祭を!

編集後記>>>>>>>>>>

実は3月と言えば,もう1つの有名なお祭りがあるんです。
その名も,「フェスタ デッラ ドンナ」
女性のためのお祭りと言う名前です。

3月8日に行われる毎年恒例のお祭りです。
何が行われるのかといいますと。。。

この日は,女性に対して、
ミモザの花がプレゼントされて,
さらに夜は女性だけで夕食に行って、
さらに男性のストリップショーも見て!!
女友達同士で騒いでどんちゃん騒ぎをして!!

と言う,すごいお祭りがあります。。。。

ですので3月8日は、イタリア中でのレストランで,このフェスタデッラドンナの夕食会と
+男性のストリップショーがセットで、
楽しむことができるようになっているのです!

日本にはない,本当に女性に優しいイタリアの国の習慣をご紹介させていただきました!