11月はオリーブ収穫時期の到来です! | フィレンツェプライベートガイド

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11月はオリーブ収穫時期の到来です!

公開日: : メールマガジン

11月に入り、イタリアは一年で一番さみしい季節になって参りました…

何故、「さみしい季節」かといいますと。。。??

1)10月下旬(正確には第4土曜日)に、サマータイムが終了してしまうので、日没がとても早くなってしまう。。。

2)11月は、イタリアは特に、一番雨の日が多い

3)カレンダー上で、余り祝日などの盛り上がる日が少ない

4)クリスマスまでもまだ遠く、天気のせいもあって、鬱になるイタリア人も多くなってくる

5)インフルエンザが流行りだしたり、風邪をひく人が多くなる。

等など理由は様々でございますが、イタリアにとって日本の様な「梅雨の季節」だと思っていただければ、分かり易いと思います。

しかし。。。。!
こんな11月でもイタリア(特にトスカーナ地方)では、とっても素晴らしいこともあるんです!

何かと言いますと>>>>
「olio nuovo」= オーリオ ヌオーヴォ=新オリーブオイル
の季節なのです!!!

オリーブの収穫は、殆どが11月に行われることで知られております。
(ブドウは9月か10月で、オリーブはその後なのです)

特に、トスカーナ地方は、イタリアでも指折りの美味しいオリーブオイルの産地と言われまして、最近ではオリーブオイルのソムリエなんて言う資格も登場するなど、世界的にも注目を浴びているこの健康食品と言われるオリーブオイル。

トスカーナ地方のオリーブオイルは、特に「真みどり色」をしていて、「舌にピリッと辛さのあるpiccante」が特徴となっておりますので、割とあっさりとした、味の好きな日本人の方には好まれないと言われますが、イタリア人の間ではこの香り高いトスカーナ地方のオリーブオイルがとても定評があるんです!

さて、どうやって、このオリーブオイルを収穫するのか、ご存じでしょうか?

私の主人の御親戚も、フィレンツェ郊外のトスカーナ地方で農家をしておりまして、
この時期になると週末はオリーブの収穫のお手伝いに、行くんです!

簡単に説明いたしますと>>>

1)    オリーブの木の下にパラシュート状の大きな布(網になっているタイプ)を敷き詰めます
2)    大きなピンセットの様な道具を使って「オリーブの枝」を撫でると、
下にオリーブの実だけ落ちていきます

3)    全部、オリーブの実を落としたら、みんなで、布を持ち上げて、箱に移し替えます。
4)    一日で収穫したオリーブは、すぐにその日のうちに、「frantoio」(フラントーイオ)
と呼ばれる、オリーブ圧縮抽出所へもっていって、すぐにolio nuovoが出来上がるんです!

勿論、搾りたてのオリーブオイルは、余りにも草臭く、辛いので、2-3日(1週間)ほど、置いてから、食した方が、ベターなのですが、
ワインと違うのは、オリーブオイルは新鮮さが大切!な事です。

ですから、出来立ての今の時期のオリーブオイルは、本当に香り高く、栄養価も高いので、この時期、トスカーナ地方では、あちらこちらで、「sagra di olio nuovo」
オリーブオイル収穫祭が開催されているほどなんです!

日本でも「オリーブオイル」は体にいいと評判ですよね。。。
勿論イタリアでも、食料品としてだけではなく、「薬」としても使われているんですよ。

昔、わたしの姑がこんな使い方を教えてくれました。。。。
まだ子供たちが小さくでオムツを使っていた時期ですが、赤ちゃんのオムツかぶれってありますよね?
オムツにかぶれて、デリケートな赤ちゃんの肌は、真っ赤にかぶれてしまう現象なのですが、薬局に売っている「オムツかぶれ専用クリーム」などを色々と使かっては見ましたが、なかなか治らずに、困っていたんです。

そうすると、姑がこんな、「おばあちゃんの知恵」を教えてくれました。

「オリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイルのみです!)
に水滴を垂らして、それを、泡だて器だ泡立てていくと、緑色だったオリーブオイルが白っぽいクリーム状になる。それを赤くなった所に塗ってごらん」

私も半信半疑で、試してみると。。。。

2-3時間後には、真っ赤だったお尻が、真っ白な元の肌の状態に戻ったのには、本当にびっくりいたしました!
やっぱりオリーブオイルは、「薬」なんだな!と感心させられました。

今もむかしも、「おばあちゃんの知恵」ってすごいな!!と思いました。
是非、皆様も試してみてくださいね!

 

編集後記

秋と言えば、遠足の秋、芸術の秋でもありますよね!
イタリアの学校もこの時期は、良く、フィレンツェや、トスカーナに遠足に行くんです。
実は、私も娘の小学校の担任の先生に頼まれて、子供たちを、ウッフィツィ美術館に連れて行ってきました!
(正直言って、担任の「イタリア語」の先生(先生歴40年!!)のベテランの方の前で、私の間違えだらけのイタリア語で、何を指摘されるかと。。。ヒヤヒヤしながらでしたが。。。)

やはり、イタリアの学校である程度、歴史や美術を学んでいる子供たちなので、
知識はあると思っておりましたが。。。
それでも子供ですよね。。。。
なので、4000点以上の展示品がある、かなりヘビーなウッフィツィ美術館を小学生の子供たちに何とか、「飽きさせない様に」と考えに考えた挙句。。。
私のオリジナル「ウッフィツイ美術館クロスワードクイズ!!」を、夜なべして、製作したのです!

特に、この時期は、11月に入り、美術館も空いている時期で、
総勢23名の子供たちと3人の引率の先生を相手に、ウッフィツィ美術館を案内スタート!!

最初は緊張気味だった、子供たちも。。。
クロスワードクイズに、大盛り上がり!
とても興味深々に、ボッティチェッリや、ダヴィンチの絵画を質問まで、出るほど、
真剣な眼差しで、集中して清聴してくれたんです!

最後、ウッフィツィ美術館の展望テラスで、みんなで集合写真をとって、終了しましたが、クラス全員から、拍手喝采を頂いた時は、本当に、嬉しかったです!

この頃の子供たちは本当に感受性が高い時期なので、
フィレンツェに住んでいる子供たちにはもっと、素晴らしい美術品を楽しみながら、見てもらいたいな!と思いました。

 

 

 



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